■アパレルとファッションと自分と社会のこと。
いよいよ夏本番、Tシャツにジーパンで過ごす日々であります。
僕は、ついこの前までアパレル関係の仕事をしていました。
「アパレル」の仕事っていうと、だいたいショップの店員さんが思い浮かぶみたいだけど、僕はアパレルショップの店員さんではなく、服を作っているアパレルメーカーでもブランドでもなく、服を作るために必要な資材(生地や縫製糸、刺繍糸、ボタン、ファスナーなどなど..)を扱ってる商社にいた。 服資材をメーカーから手配し、実際に作っている海外や日本の工場さんへ送る。ざっくり言うと、だいたいそんな感じの仕事をしていた。
いまはたぶん2016秋冬の量産が中国やベトナム、バングラデシュで行われている頃でしょう。会社の方たちは、2017春夏のサンプルと次の量産のための資材の売り上げで、このお盆あたりで夏のボーナスをもらう。
僕は夏のボーナスを待つこともなく、有給を消化することもなく、会社を辞めた。
辞めてしまった理由はいろいろあるけど、商社という立場上「モノを動かしているだけ」という感覚がどうしても拭えなかった (もちろんそんなこともないのですが...) のと、20代の大事な時間を会社にいていいのかな?とずっと思ってたからです。
ファッションビジネスの裏側
世界はどんどん狭くなっていて、今自分が着ているTシャツが、2週間前にベトナムの縫製工場の少女が15時間働いて作られたものであるなんてことも当たり前のようにある。そんなことを改めて感じた。
どの業界もそうだけど、ファッションビジネスには裏側がある。(※映画「The True Cost」を観てほしい。)
'The True Cost' - Official Trailer
納期やコストに追われ、安いもの早く作るために、今この瞬間も多くの服資材が海を越え、できあがった洋服が僕たち先進国のアパレルショップに並んでいる。
ほんと服作りの業界は「納期」ばっかりだった。
早く、安く、大量に、がアパレル業界でも当たり前に行われます。
そうやってできた安い服を僕たちは嬉しそうに買い漁るのです。
その「安くてうれしい」のしわ寄せは、世界のどこかにいってしまうのです。
安いものを売るために僕たちが会社で奴隷のように働き、高い給料をもらうためには、違うところでも奴隷のように働く人々が必要なのです。そういう風に成り立っているということが、どの業界でも社会に出るとわかる。
けど、社会はそんなこと見ようともしていないような気がして嫌だった。営利企業にずっといると、なんだか自分もその目に見えない当たり前に染まっていくような気がした。
もちろん、それによって社会は成り立ってる。企業があることで生活できてる人がいる。けど、ちゃんとそういった裏側を分かっておきたいと思う。
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