本とボールと地球のあいだ

ゆるく、こっそり、いまを生きるためのブログ

■『奇跡のリンゴ』を観て。

部屋の中でプロジェクターを使って、映画「奇跡のリンゴ」の上映会をしました。

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世界で初めて「無農薬のリンゴ」の栽培に成功した青森の木村秋則さんのノンフィクション映画です。

 

あらすじ↓

木村氏はもともと農薬を使ってリンゴ栽培を行っていたが、妻が農薬が原因で体調を崩したことから、無農薬のリンゴ栽培を始めた。しかし無農薬栽培はうまく行かず、収穫が全くないという状況が長年続いた。失意と極貧の中で自殺まで考えたが、結局無農薬栽培に成功し、一躍有名になった。現在は無農薬・無肥料栽培を普及させるべく、全国を飛び回る日々である。木村氏がこれまで信念を貫き通せたのは妻をはじめとする家族や周囲の人間の支えがあったからこそである。

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少し脚色され、感動ドラマにされている感じはしましたが、面白かったです。阿部サダヲさんと菅野美穂さんの笑顔が素敵でした。

 

今、農家に住み込みで働かせていただいているということもあり、農業とは全くの無縁の僕も、農家の現状や、果実を栽培する難しさなど学んでいます。

農業に関心がなくても、現代の農業や食のあり方には様々な問題があることは誰でも何となく知っていると思う。

農薬や化学肥料を使うことが「環境にも健康にも悪い」というのはわかっていると思う。かといって、無農薬ではたくさん収穫することは難しくなる。さらには、ぜんぶ虫に食われてダメになってしまうこともある。生活がかかっている。今いるキウイ農園でも、収穫にでるときはしっかりと消毒をしてから畑に入ります。無農薬の難しさは農家さんならよくわかると思う。映画の中では、無農薬栽培に失敗し無収穫の時期が続き、極貧の生活となりました。農家にとっては、農薬を使わないことは、無収入になり得るかなりのリスク。また、農協にも逆らうことになります。(無農薬が広まってしまえば、農薬が売れない。) 畑の病気が移ることもあり、近隣の農家からは煙たがられる。

それでも、無農薬栽培を10年以上かけて成功させたという感動のストーリーです。

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理想論かもしれませんが、いまは、無農薬の野菜や果物などだけ、遺伝子組み換えもせずに作れる食べ物だけで、世界の全ての人々を養うだけの食糧は生産できるということも言われています。

アメリカのように大量の薬散による大量生産はもちろん問題視されますが、少なくとも、これだけ大量に廃棄を出し、食糧を無駄にしまくっている日本なのだから、農家に補助出し、協力し合いながら無農薬のものを作る努力ができる環境を少しずつでも整えることはできるのではないかと思う。

以前、アパレル関係の仕事をしていたのですが、最近では食べ物だけじゃなく服などもオーガニックが推進されています。綿の栽培にも大量の化学肥料が使用され、それによる農家の健康被害はとても大きいと言います。

こちらにも書きましたが↓

 ■「大量生産、大量消費」の世界から。 - イマココ

大量生産、大量消費はやめて、本当に必要なものを一人ひとりがわかることが大事だと思う。

最近の農薬は安全だとも言いますし、何かを変えれば、誰かが一時的に損をしてしまうのは仕方がなく、どうするのが正解かなんて答えは出ません。無農薬がどれだけ悪いのかなんてことも、正直、実感があるわけではありません。

それでも、消費者である僕たちとしては、できるだけ安全な食べものを口にしたい。

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あきお